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 公益財団法人 野口研究所は1941年に、旧日窒コンツェルンの創始者故野口遵が全私財を投げうって設立した、70年以上の歴史をもつ研究所です。設立趣旨は「化学工業の振興を期するため、諸般の研究並びに調査を行うとともに広く重要なる研究に対し援助をなし、なお研究者の養成、発明・考案の工業化にも力を注ぐ・・・」となっております。この精神を尊重しつつ、今の時代のアンメットニーズ(満たされていない社会ニーズ)にこたえるような基礎的研究と人材育成を目的として事業を進めています。
 現在は、糖鎖バイオロジーを中心に触媒化学を加えた2領域を研究ターゲットにしています。

糖鎖研究
この研究は次の3研究室で行っております。
a) 糖鎖有機化学研究室
b) 糖鎖生物学研究室
c) 糖タンパク質工学研究室
 本分野の研究は、当研究所における第二次大戦後の資源のない日本に貢献すべく森林資源を利用する木材の化学の研究がスタートになっています。そこで蓄積されたセルロースなどの知見をベースに糖類の合成研究・構造決定研究を続け、野口研究所固有の技術として蓄積してきました。21世紀になり、バイオサイエンスの飛躍的な進展に伴い、糖鎖が生命システムに重要な役割を果たしていることが解明されつつあります、私たちはこの糖鎖バイオロジーの分野に比重をうつし、これまで蓄積してきた技術を生かした糖鎖機能の研究を通じてバイオ医薬品の開発や、病気の原因究明など医療への応用を目指しております。 糖鎖の化学合成技術、バイオテクノロジーを活用した修飾酵素のラインナップと糖鎖のリモデリング技術、マススペクトル分析等の高度な解析技術を併せ持つことが私たちの強みです。

触媒研究
 当研究所のもう1つの柱は、重要な課題である地球環境・資源・エネルギー問題の解決を目指す触媒化学の分野です。この分野の研究は次の2研究室で行っております。
d) ナノ・メソポーラス材料研究室
e) 機能性材料研究室
 これらの研究室ではナノポーラスまたはメソポーラス担体をベースとした触媒の研究を進めており、現在は白金を使わない燃料電池触媒などを大学と共同で研究しています。また当研究所で長年取り組んできた溶媒・廃棄物による環境負荷の少ないと期待されるフルオラス溶媒中での触媒反応の研究も行っています。

 これらのターゲットも時代の要請の変化に合わせて出世魚のように変身してゆくのが当然だと思っています。唯我独尊に陥ることをいましめつつ、創始者野口遵の志のように、その時代の要請にこたえる研究において不可欠の役割を果たしてゆくことが我々の使命だと考えています。
 公的機関や営利企業にはないフレキシブルなフットワークを生かして科学技術の進歩に貢献してゆく所存です。単独でその役割が果たせる時代ではなく、当然大学、企業との共同作業が前提となります。どうか皆様の方からもお声をかけていただき、当研究所を活用していただきますようお願いいたします。

公益財団法人 野口研究所
理事長 小林宏史



野口遵研究助成金 野口遵賞 GlycoNAVI フルオラス科学研究会
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